📖 詳細解説
「番宣が多いから人気」
ではなく、現実は人気が上がったから番宣が増えたことがよくあります。
誤り:露出が増えた → 人気が出た。
実際:人気が出た → 露出が増えた(起用の判断が後から追いかけます)。
順番を紙に書き出すだけで、多くの誤解は外れます。
例
見出し:〈番宣ラッシュで人気爆発〉
読者の本題:人気は先? 後?
戻した言い方:「検索量・予約・フォロワー増が先に伸び、その後に番宣が決定。順番は人気→露出でした。」
戻し方(これだけでOK)
時系列の矢印を手書きで。どっちが先かだけ確かめます。
OKの言い方(例):「先に人気が伸び、後から露出が増えたと分かります。」
この技法について学んだことをシェアしましょう
🔗 関連する技法
因果のすり替え(Causal Substitution)
実際に存在する因果関係を隠して、記事が用意した「別の理由」に置き換えてしまう書き方。 たとえば「契約期間が満了したから移籍」という事実があるのに、「事務所と対立したから移籍」みたいに、全然違う理由にすり替えちゃうパターン。
擬似因果(Pseudo-Causation / 相関因果混同)
一緒に動いた(相関)だけで、原因と結果(因果)に見せる書き方です。
論理の飛躍(Non Sequitur / Jump in Logic)
結論にたどり着くための橋(前提・比べ方・証拠)が抜けたまま、話が一段飛んで着地している状態です。
因果の飛躍(Causal Leap)
「AがあったからBになった」と言い切るのに、順番(時系列)、つながりの道筋(しくみ)、他の理由(第三要因)、もしAが無かったら?(反事実)のどれかが欠けている状態です。
レッドヘリング(Red Herring/燻製ニシンの虚偽)
本題への質問から話題を横にずらし、別テーマ(人柄・私生活・空気・美談・ファッション等)に切り替えて答えたように見せる手法です。 検証や説明が必要な点から、読者の注意を外します。
過度の一般化(Overgeneralization)
限られた事例や一部の意見を、全体の傾向や真実として扱ってしまう論理的誤り。 小さなデータを「社会全体」「ネットでは」「多くの人が」と一般化してしまうことで、誤った印象や感情を作り出す。