📖 詳細解説
「世界トレンド1位 → 曲の質が高い」
順位は宣伝の量・ファン層の大きさ・時間帯でも動きます。
誤り:AとBが同時に増えた → Aが原因。
正しい読み:相関は相関として書く。因果を語るなら、いつ何をしたか(新しく始めたこと)、同じ土俵の比べ相手、やる前とやった後の変化を示します。
例
見出し:〈ハッシュタグ世界1位で“神曲確定”〉
読者の本題:曲の良さの根拠は?
よくあるズレ:順位=質。
戻した言い方:作曲・編曲・演奏の情報、第三者レビュー、再生の継続率を並べ、「人気の熱量と曲の評価は別の指標で見ます」と分けます。
戻し方(これだけでOK)
まず「一緒に動いた」で止める。次に理由の候補を並べます。
OKの言い方(例):「世界1位(宣伝量・時差・ファン規模の影響も)。曲の評価はレビュー+継続率で確認します。」
この技法について学んだことをシェアしましょう
🔗 関連する技法
因果のすり替え(Causal Substitution)
実際に存在する因果関係を隠して、記事が用意した「別の理由」に置き換えてしまう書き方。 たとえば「契約期間が満了したから移籍」という事実があるのに、「事務所と対立したから移籍」みたいに、全然違う理由にすり替えちゃうパターン。
逆因果(Reverse Causation)
向きが逆です。本当は B → A なのに、A → B と読ませます。
論理の飛躍(Non Sequitur / Jump in Logic)
結論にたどり着くための橋(前提・比べ方・証拠)が抜けたまま、話が一段飛んで着地している状態です。
因果の飛躍(Causal Leap)
「AがあったからBになった」と言い切るのに、順番(時系列)、つながりの道筋(しくみ)、他の理由(第三要因)、もしAが無かったら?(反事実)のどれかが欠けている状態です。
レッドヘリング(Red Herring/燻製ニシンの虚偽)
本題への質問から話題を横にずらし、別テーマ(人柄・私生活・空気・美談・ファッション等)に切り替えて答えたように見せる手法です。 検証や説明が必要な点から、読者の注意を外します。
過度の一般化(Overgeneralization)
限られた事例や一部の意見を、全体の傾向や真実として扱ってしまう論理的誤り。 小さなデータを「社会全体」「ネットでは」「多くの人が」と一般化してしまうことで、誤った印象や感情を作り出す。