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含み断定(Weasel Words)
語彙(ラベリング・偏見語)

含み断定(Weasel Words)

はっきり言い切らずに、あたかも確かな裏づけがあるかのような雰囲気だけをまとわせる言い方です。 「〜とみられる」「〜の声も」「関係者によれば」などが合図です。例:「関係者によれば、番組側は困惑している」。

「〜とみられる」

言い切っていないのに、断定の匂いがします。

主語は誰でしょうか。いつの話で、どれくらいの数なのでしょうか。

肝心な基礎情報が置き去りのまま、印象だけが先に走るのがこの手の表現です。

書き手は「断定していない」という安全地帯を確保しつつ、読み手には「ほぼそうらしい」という空気の確信を残します。

ここで一度だけ立ち止まり、「誰が・いつ・どこで・何件分」を自分で置き直してみてください。

たったそれだけで、煙は驚くほど晴れていきます。

たとえば「専門家の間では懸念の声も」——“誰の何件分”かが不明なままでは、重みを判断できません。