「暇なの?」――記事冒頭から強烈なフレーズが飛び込んできます。
でも本文を読み進めれば、“大歓迎”の声が5万件以上集まっている事実も。
SmokeOutが点検するのは、本田翼さんの活動ではなく、記事の“書き方”です。
📰 元記事の要約
本田翼、3か月間のゲーム大会に参戦で「暇なの?」辛辣声もゲーマーからは“大量いいね”の大歓迎
- 本田翼さんが3か月間のLoL大会『LTK』参戦を発表。
- SNSでは「楽しみ」「ヤバすぎ」と歓迎が多数。
- 記事は「暇なの?」など否定的コメントを強調して落とした。
🧊 「暇なの?」って誰の決めつけ?
引用:
「《ゲームばっかりやって、本田翼って暇なの?》」
「《3か月間は俳優の仕事がないってことだよね? それでいいのか?》」
国際基準:IFJ Global Charter of Ethics – Respect for the truth
「憶測や偏見的な言及は避けるべき」
こうしたコメントを束ねて「辛辣声」と見出しに据えると、まるで事実のように読めてしまいます。SNS上の声は“個人の投稿”であって“世論”ではありません。記事が補正を怠れば、印象だけが拡散しますね。
🪜 主観と事実をごっちゃにしないで
引用:
「一応、ゲームプレイヤーとの“二刀流”なのですが、俳優としての存在感はかなり薄いと言わざるを得ないですね」(芸能ライター)
国際基準:EJN – 5 Principles of Journalism – Accuracy
「検証可能な事実に基づくべき」
ドラマの視聴率や実績を出さずに「存在感が薄い」と断定するのは、評価と事実の混同。
こうした主観を“報道の事実”に見せるのは不公正です。データか事実に裏付けて初めて説得力が出ます。
🎭 「辛辣声」って何人分?
引用:
「ネット上には辛辣な書き込みも寄せられている……」
「《3か月間は俳優の仕事がないってことだよね?》」
国際基準:UNESCO Handbook – Journalism, ‘Fake News’ & Disinformation – Avoid misleading content
「ごく少数を“群衆の声”に膨らませるのは誤導」
「辛辣声」と括れば、多数意見に見せかけられます。でも実際には一部投稿。
これを“世論”として描くのは、仮想群衆効果という典型的レトリックです。件数や範囲を明記しない限りフェアではありませんね。
🧩 二刀流を勝手に採点するのは誰?
引用:
「一応、ゲームプレイヤーとの“二刀流”なのですが」
「俳優としての存在感はかなり薄い」
国際基準:SPJ Code of Ethics – Provide context
「比較は文脈を補って初めて意味を持つ」
ゲーム参戦と俳優業を“二刀流”と並べ、しかも一方を低く評価する構図。これは比較のすり替えであり、文脈欠如の典型です。片方を落とすための“採点方式”はジャーナリズムの役割ではありません。
🪄 元タイトルの“安全化”リライト
- 元:本田翼、3か月間のゲーム大会に参戦で「暇なの?」辛辣声もゲーマーからは“大量いいね”の大歓迎
- 改善案
- 本田翼さん、ゲーム大会『LTK』に参戦 歓迎コメント多数
- 本田翼さんゲーム参戦報道 「暇なの?」の声もあるが支持が主流
- 本田翼さん、『LTK』出場を発表 SNSで大きな反響
🧯 まとめ
「暇なの?」で始まり「存在感は薄い」で落とす。
でも実際は 5万超の「いいね」と歓迎コメント が主流でした。
記事に必要なのは“辛辣声”の拡張ではなく、事実とバランス。読者がどう読むかで、この煙は晴れます。
— SmokeOut(憶測の“書き方”を、読み方でほどく)
#メディアリテラシー