「設定イミフ」「謎すぎる」「40越えのおっさんに『バイトする?』って変な話w」。
記事はSNSコメントを束ねて“総ツッコミ”と煽りました。
SmokeOutが点検するのは、出演者やCM演出ではなく記事の“書き方”です。
📰 元記事の要約
セブンイレブンの新CMにネットが総ツッコミ「設定イミフ」「謎すぎる」「40越えのおっさんに『バイトする?』ってのも変な話w」
- セブンイレブン新CMに櫻井翔さん・相葉雅紀さん・天海祐希さんが出演。
- 記事は「謎すぎる」「意味不明」と否定的投稿を複数引用。
- 「40越えのおっさん」など揶揄表現まで見出しに載せた。
🧊 「総ツッコミ」って何人分?
引用
(記事本文):
「意味が分からんなどとツッコミが相次いでいる」
(記事掲載のSNS投稿):
「セブンイレブンのcmの設定イミフ」
「セブンイレブンのCMすごい無駄遣いな気がする…」
国際基準:UNESCO Handbook – Journalism, ‘Fake News’ & Disinformation – Avoid misleading content
要は:少数意見を多数派に見せかけないこと。
「相次いでいる」「総ツッコミ」と書かれると、読者は“世論”に見えます。実際には数件の投稿しか紹介していない。件数を明示していない点が問題です。
🏷 「40越えのおっさん」ラベル
引用(記事掲載のSNS投稿):
「40越えのおっさんに『バイトする?』ってのも変な話でw」
国際基準:IFJ Global Charter of Ethics for Journalists – Respect for human dignity
要は:年齢や性別を揶揄する蔑称は避けるべき。
記事はこの投稿をそのまま引用し、さらに見出しに昇格させています。これは「年齢を笑いにする蔑称」を記事が増幅している状態です。記事の笑いどころにしてしまうのは不適切ですね。
🎭 「謎すぎる」の繰り返し
引用(記事掲載のSNS投稿):
「セブンイレブンのCM意味がわからない謎すぎる」
「何を伝えたいのか面白みもないしメッセージ性ゼロ」
国際基準:Council of Europe – Resolution 1003 – Sensationalism回避
要は:感情的な煽りで記事を構成しないこと。
「謎すぎる」「意味がわからない」といった強い形容を繰り返すことで、記事全体のトーンがネガティブに固定されます。センセーショナリズムの典型です。
🔄 批判の矛先すり替え
引用(記事本文):
「視聴者も戸惑っている様子」
国際基準:IPSO Editors’ Code of Practice – Clause 1 Accuracy
要は:意見と事実を区別すること。
SNSの一部投稿を「視聴者」と一般化するのは、批判の対象を拡張してしまう書き方です。投稿者=視聴者全体ではありません。
🪄 元タイトルの“安全化”リライト
- 元:セブンイレブンの新CMにネットが総ツッコミ「設定イミフ」「謎すぎる」「40越えのおっさんに『バイトする?』ってのも変な話w」
- 改善案(3案)
- セブンイレブン新CMに反応集まる 櫻井翔さん・相葉雅紀さん出演
- 櫻井翔さん・相葉雅紀さん出演の新CM 天海祐希さんも登場
- 櫻井翔さん・相葉雅紀さんら出演の新CM ユニークな設定で放送開始
🧯 まとめ
「総ツッコミ」「謎すぎる」と強調したこの記事。
実際は数件の投稿に過ぎず、さらに「40越えのおっさん」という蔑称を拡散していました。
CMの受け止め方は人それぞれ。記事の煽りではなく、読者の読み方で煙を晴らしましょう。
— SmokeOut(憶測の“書き方”を、読み方でほどく)
#メディアリテラシー