俳優として大活躍中の吉岡里帆さん。主演映画に大河出演、Netflix作品にも登場予定。
誰がどう見ても「仕事絶好調」なはずなのに、記事はなぜか「8年間熱愛がない」とプライベートへ話をすり替えてしまいました。
——今日はこの“書き方の妙”をほどいていきます。
📰 元記事の要約
吉岡里帆、主演映画公開&大河「仕事絶好調」の中“8年間熱愛ナシ”で…メディアのマークは“旬の職業”
- 吉岡里帆さんが主演映画公開・大河ドラマ出演と好調。
- しかし「熱愛報道が8年間ない」と記者が指摘。
- 所属事務所の例から「そろそろ恋愛報道も?」と推測。
- 「お笑い好き」「芸人が今モテる」とし、芸人との交際の可能性を語る。
🧊 絶好調を“監視対象”にすり替える論法
記事の冒頭は「主演映画も大河も決定、吉岡里帆さんは絶好調」。
普通なら「実力で評価を勝ち取った」と締めればいいはず。
でも、記者は急に話を切り替えます。
「熱愛が8年間ない」→「だからマークされる」……。
これは 論点すり替え(Red Herring)。
仕事の成果を語っていたのに、いつの間にか“恋愛監視カメラ”にズームイン。
評価すべき努力が、記事全体でかき消されてしまっています。
📌 SPJ 倫理綱領
「文脈を提供し、誤解を招く省略や単純化を避けるべき」
🪜 “芸人がモテる=吉岡さんも芸人と”の飛躍
記事は「二階堂ふみさんがカズレーザーさんと結婚」などの例を出し、吉岡さんが「お笑い好き」だから
「吉岡さんも芸人と?」と推測します。
でも、「芸人がモテている」「本人がお笑い好き」だからといって「吉岡さんもそうなる」とは限りません。
これは 早計な一般化(Hasty Generalization)。
根拠が「最近の事例がそうだから」だけでは、未来を語るには弱すぎます。
📌 Ethical Journalism Network – 5原則
「正確さと公正さを担保し、誤解を招く推測を避けるべき」
🎭 「熱愛がない」=ニュース?
記事全体のフレームは「仕事が好調でも、熱愛がないのはニュースになる」。
でも冷静に考えれば、「ないこと」をニュースにするのは情報ではなく 空白の演出 にすぎません。
これは ネガティブ・フレーミング。
“事実がない”こと自体を“疑惑”や“監視”に変えてしまうのです。
📌 UNESCO – Journalism, ‘Fake News’ & Disinformation
「背景を説明し、多様な視点を示すことで信頼を築く」
🪄 元タイトルの“安全化”リライト
- 元:吉岡里帆、主演映画公開&大河「仕事絶好調」の中“8年間熱愛ナシ”で…メディアのマークは“旬の職業”
- 改善案1:吉岡里帆さん、主演映画公開&大河出演へ——俳優として絶好調
- 改善案2:吉岡里帆さん、映画に大河にドラマに…多忙の日々と輝く実績
- 改善案3:吉岡里帆さん、作品ラッシュで注目集める——プライベートより仕事に光
🌱 まとめ
吉岡里帆さんの映画やドラマの活躍は、間違いなくニュース。
それを「熱愛がない」にすり替えるのは、記事の都合で作られた物語です。
「8年間熱愛ナシ」と言う前に、「8年間作品で成果を積み重ねてきた」と書くべきでは?
その方がよほど読者に価値あるニュースになるはずです。
— SmokeOut
憶測の“書き方”を、読み方でほどくために。