フジ系ドラマ『終幕のロンド』主演の草彅剛さん。公式Xはこう投稿しました。
《公園でのシーンを撮影中 座長 #草彅剛 さんがポーズを決めてくれました! いつも現場の士気を高めてくれる座長の姿を 第1話からぜひ見逃さずにチェックしてください》
現場では、主演らしく士気を高める座長の姿が伝えられています。ところが記事はそこから「げっそり顔」「また痩せた?」に大きく舵を切りました。
「また痩せた?」草彅剛の “げっそり顔” に集まる心配…ドラマも舞台も主演のハードスケジュール
🗣️ 「痩せた?」コメントの切り取り
記事はSNSから次のような声を紹介しています。
《つよぽん 体型全然変わんないって言うか痩せたんじゃないかと思っちゃう》
《座長さん、お忙し過ぎて、痩せられたかな!?》
《つよぽん、また痩せた? 撮影で大変だったのかしら。体に気をつけてくださいね。》
確かに複数のコメントですが、これをもって「心配の声があふれている」と記事化するのは飛躍です。
実際の全体傾向は示されず、ここには selective quoting(選択的引用) のリスクが潜んでいます。
👉 つまり「声が多い」のではなく「多いように見せている」わけです。
🔎 論理の飛躍をチェック
記事は「痩せたように見える写真」→「SNSで心配の声」→「忙しいスケジュールが原因かも」と進みます。
しかし、写真の印象と痩身の因果関係は裏付けられていません。
これは post hoc(事後だから因果だとする誤謬) の典型です。
UNESCO – Journalism, ‘Fake News’ & Disinformation も「誤導的な因果の関連付けは避けるべき」と警告しています。
🌟 本当に伝えるべきこと
記事後半にはこうした事実も書かれています。
「『終幕のロンド』は2年半ぶりの連ドラ主演。さらに舞台『シッダールタ』でも主演」
「稲垣吾郎さん、香取慎吾さんとのファンミーティングも継続」
つまり草彅さんはドラマも舞台もファンイベントも背負う、まさにフル稼働の座長です。
この挑戦こそ伝えるべき核心であり、「げっそり顔」ラベルに矮小化される話ではありません。
✏️ 見出しリライト
- 元: 「また痩せた?」草彅剛の “げっそり顔” に集まる心配…ドラマも舞台も主演のハードスケジュール
- 案1: 草彅剛、2年半ぶり連ドラ主演と舞台へ 座長の挑戦は止まらない
- 案2: 撮影も舞台もファンイベントも——草彅剛、“走り続ける座長”の今
- 案3: 役者魂——草彅剛、『終幕のロンド』主演に込める覚悟
❤️ まとめ:外見より役者魂を
記事は「また痩せた?」と外見ばかりにフォーカスしました。
けれど本当に見るべきは、草彅剛さんが体力も精神力も注ぎ込んで作品に挑む姿です。
ラベルではなく役者魂を。ファンが応援する理由は、そこにあるはずです。
※本分析は3点満点制・満点18/煙濃度=合計÷18×100%
スコアサマリー
- 表現(断定・煽動):2/3 → 「げっそり」「また痩せた?」と繰り返し煽る表現
- 構成(順序・省略):2/3 → ドラマ紹介→すぐ外見に転換、構成誘導あり
- 語彙(ラベリング):2/3 → 「げっそり顔」という固定ラベル
- 論理(誤謬・飛躍):1/3 → 写真→痩身→スケジュール原因とする因果飛躍
- レトリック(説得技法):2/3 → SNS声を連呼して不安を強調
- 事実・引用(切り取り):2/3 → コメント切り取りで「あふれている」印象操作
合計:11/18 → 煙濃度 61%
— SmokeOut(憶測の“書き方”を、読み方でほどく)