はじめに:なぜ「評価」が必要なのか?
推しが憶測記事やセンセーショナルな表現で傷つく現実に、私たちは向き合います。
この評価は内容の真偽ではなく「どう書かれているか」に焦点を当て、国際的な報道倫理の視点で表現リスクを可視化します。
目的:自由を守りつつ、無責任な言葉にNOを
表現の自由は守る。だからこそ乱暴な表現・人格攻撃・誤導構成から距離を取ります。
「自由には責任が伴う」——これは国際的に共有された原則です。
基礎となる国際基準(要旨)
- 世界人権宣言(UDHR)第19条:表現の自由と責任。尊厳と非差別の原理。
- UNESCO『報道の自由と責任』:自由と人格尊重のバランス、センセーショナリズム抑制。
- IFJ(国際ジャーナリスト連盟)倫理綱領:憶測・煽情の回避、出典・文脈の尊重。
- OECD「信頼できる情報の原則」:正確性・多様性、見出しと本文の整合。
- 欧州評議会「非差別原則」:ステレオタイプ排除、弱者への配慮。
- OHCHR「誹謗中傷と表現の境界」:批判と中傷の線引き、属性攻撃の抑制。
これは法的助言ではありません。倫理・表現の基準に基づくガイドです。
守備範囲
- 対象:記者・編集の表現(見出し/リード/地の文の解釈・評価・文脈付け)
- 対象外:直接引用(「」内や発言主体が明記された部分)
5つの評価軸(MECE)
- 表現リスク(断定・煽動・印象操作)
- 例:「〇〇はもはや終わっている」
- 人格・属性ラベルの安易使用は高リスク
- 例:「〇〇はもはや終わっている」
- 構成リスク(文脈誘導・切り取り・順序操作)
- 例:見出しと本文のトーン不一致、過去→現在の因果錯誤
- 例:見出しと本文のトーン不一致、過去→現在の因果錯誤
- 語彙リスク(偏見語・ステレオタイプ・ラベリング)
- 例:「老害」「信者」「奇行」等の反復強化
- 例:「老害」「信者」「奇行」等の反復強化
- 論理リスク(誤謬・矛盾・飛躍)
- 例:non sequitur/ストローマン/ハスティ・ジェネラリゼーション
- 例:non sequitur/ストローマン/ハスティ・ジェネラリゼーション
- レトリックリスク(感情訴求・皮肉の過度依存)
- 例:誇張・対比・反語の刺激優先で論旨が痩せる
- 例:誇張・対比・反語の刺激優先で論旨が痩せる
見出し改善ポリシー(重要)
- 人物ラベルは使わない(例:「老害」「〇〇信者」)
- 主語を**人物から“発言・論点”**へ移し、検証の余白を残す
- 「賛否」等の群衆語は、件数・期間の根拠がない限り使わない